またまた暑い暑い夏がやってきますね。
今年も日差しが強そうな予感。
数年前から日傘男子という言葉が少し言われ出してたと思うのだが、実を言うと私は4年前から日傘男子なのだ。男子というほど若くもないが。。
最初はやっぱり日傘に抵抗感があった。
でも、たまに女性の日傘なんかに入れてもらうと、やっぱり体感温度が低く感じられて、体が楽になるのあって、何とか日傘使いたいなあと思うようになっていた。
そんな私がいかにして日傘を使うようになったのかを、本文にて紹介したいと思う。
数年前にこの問いを言い出したのは、いとうせいこうさんだったと記憶してるが、ちょうど猛暑の夏が続き少し話題なっていた。
私もその時分、すぐに検討したのだが、日傘のバリエーションが女性向けのものばかりで気に食わず、「日傘目的で買ったの?」なんて思われるのも尺にさわる感じがして二の足を踏んでいた。
そうこうしてるうちに、酷く暑い夏の日に、まち歩きをしていたら、さすがに朦朧としてきてヤバい状態になった。なんとか近場のスーパーな冷蔵コーナーに駆け込んで一休みして難を逃れたのだが、これは今後も危険だな、と本気で日傘を検討しだした。
実は、いとうせいこうさんがドクロをデザインした男子向けの日傘が商品化されていたのだが、デザインが好みでなくスルーしていた。
それにしても女子の日傘でレース付きのとか意味がよくわからん。
あれでは男子がさせないではないか。
で、実はちょっと疑問だったのが、男は昔から日傘をさしてないのか?ということだ。
なぜなら、趣味としている古写真を見ていたら、大正時代の祇園祭の古写真の中に、雨でもないのに傘をさしている男性がいるのをみつけたからだ。
他にも探してみると明治か大正の頃と思われる写真をみつけた。
なんとこちらには日傘をさしている男性が三人もいる。
あと、記憶にあるのが、小津安二郎の映画「小早川家の秋」(1961)の火葬場へ親族が歩いていくシーンでも男性が日傘をさしていた。この映画の時代がいつ頃の設定のものかわからないが、戦後でも普通に男性が日傘をさしていたのだろうか。
さらに、文献も調査してみると、明治になって西洋傘が蝙蝠傘なんて呼ばれて流行していたそうで、それは男性・女性・子供用があり日除け・雨除けの両方に使えて、さらに杖代わりにもなるので便利だしハイカラだから、とのこと。
なんだ。洋傘は日本に入ってきた時点で男も日傘として使っていたんではないか。
であるならば、現代の「男というものは日傘をさすものではない!」はいつからだ。なぜこんな風潮に。。まあ、現状は何故かそんな状態らしい。
まあ、でも少し勇気が湧いてきた。
基本的に問題は周りからの視線なのだ。「こいつ男なのに日傘かよ!」である。
で、ひとつ実験をしてみた。
女性用の地味な日傘をさして、人がいる道の中を歩いて反応を確かめてみたのだ。
確かに一瞬こちらを、「えっ」みたいな顔で見る人はいるのだが、一部の人だけでほとんど無反応だ。
あと、もしかするとだが、持ち主の女性も一緒に歩いていたので、単に持たされいる人と思われた可能性もある。
何にしても他人は言うほど、こちらを見ていない。というか全然見てないし見てもすぐに通り過ぎるのだから、それを気にしてもしょうがないではないか。
そうとわかれば、あとは性能が良くて自分の好みのデザインのものがあれば良いということになる。
で、探した。私としては機能性をなりより重視したい。暑い日差しを遮りたいのが最大の目的だからだ。
「機能性を求めるならアウトドアブランドの製品だ!」が私の信条で、早速アウトドア製品で日傘を探した。
だが日傘をメインでうたっている製品はあまりない。それはアウターやインナーなどの衣服で対応しろということなのか。
めげずに色々なメーカーを確認したところ、さすが日本の環境をわかってらっしゃるモンベルさんが、まさに探していた日傘を発売していた。
名前は「サンブロック アンブレラ」というもので、サンブロックという言葉が名前にあることから、どんぴしゃ日傘。
このサンブロック アンブレラを詳しく説明すると、次のようになる。
モンベル サンブロック アンブレラとは、国産アウトドアメーカーとして有名なモンベル社が発売している日傘。
公式の商品説明を引用。
遮熱性能が高く、UVカット率99.7%を実現した晴雨兼用の軽量傘です。炎天下のトレッキングなどでの熱中症対策に最適です。表面には日射しを反射するシルバーコーティングを施し、裏面は黒くすることで優れた遮熱効果を実現しています。親骨には軽量で強度を備えたカーボンを8本使用した、丈夫な構造です。
【素材】75デニール・ポリエステル[表:ポリウレタンシルバーコーティング〈耐久撥水加工〉]
【本体重量】200g
【カラー】シルバー(SV)
【直径(使用時)】98cm
【骨長】55cm
【骨本数】8
【傘袋収納寸】27cm
なるほど。。高スペックなのはわかった。
で、「もう買うしかないでしょ!」ということで購入してみたのだ。
実際に所有してるものを写真で紹介するが、一番の特長は表地がシルバーってこと。「そりゃ日、はね返しますよね」って感じがビシビシと。ちょっと派手すぎないかと後悔しかけた。
でも、よーく考えてみたら、シルバーの表張と大きめのモンベルというロゴプリント。これが免罪符にならないかと。
「あー、アウトドアの機能性が欲しくて傘さしてるのね」
って感じに思われるのではないか。
つまり、「ひ弱な男子が日傘なんかさしてやがる」感があまりないのではないか、と。
そう自分で自己納得しつつ、内張をみてみると黒で光を吸収する作りのようで、たしかに機能に全振りしている設計だ。
持ち手の形状はこんな感じ。ストラップが欲しかったかもしれない。
なぜかトップには付いている。
で、嬉しいのは晴雨兼用であるということだ。
女子用日傘は日傘専用で、雨専用のものを荷物に含めると荷物が多くなるが、これなら日傘として持って行ってても、雨降ってもつかえるので便利である。
で、いよいよ実際に日差しの強い暑い日に使ってみた。
高い湿気をどうにかすることはできないが、たしかに日差しは遮れるので体感温度が数度低くなるように感じられた。
また疲労具合が、日傘をさしている時とさしていない時で違うため効果は思った以上に高いと思う。
また、少し懸念であった周りの人からの視線であるが、全く気にならない。誰も見てない。というか見られていたとしても、ぶっ倒れるほどの日差しで、そんなこと気にしてられない。
それよりも快適さや疲れなさを優先しよう。
一点、日傘本体というよりも付属品に対しての不満なのだが、傘カバーが使いにくい。
まず本体を折りたたんで留紐で留める。
次に傘カバーに収納するのだが、傘と同じ素材なのか伸びが悪く、中に傘本体を入れるのがめちゃくちゃ面倒くさい。
もう少し伸びる素材か滑りやすい素材にしてもらいたい。とりあえず普段持ち歩く際は、スーパーのビニール袋などに放り込んで対処している。
以上、そんなこんなで、現在は日傘男子と化しているおじさんですが、ほんと日傘おすすめです。有ると無いとでは疲労度が雲泥の差ですよ!
世の男子諸君、私と一緒に日傘男子になろうではないか!